けん玉オヤジじゃ 。
身近なものを使って元気な野菜を作るシリーズとなるが、今回はもみ殻くん炭じゃ。
ホームセンターで簡単に手に入れることができるし、もみ殻をもらってくれば自作することも可能。
畑で有効な使い道も色々だから是非覚えておいてもらいたい資材じゃ。

もみ殻くん炭とは何か?

もみ殻を蒸し焼きにして、形を残したまま炭化させたものじゃ。
主に、くん炭製造器や野焼きなどで作られておる。

もみ殻くん炭の効果

畑に入れれば土壌改良効果あり
くん炭はもみ殻を焼くと、生もみ殻の容積に対して60~70%に縮まる。もみ殻の船形が維持されていて、畑の排水性を良くする。一方くん炭内部の断面はハチの巣状の多孔質(気相80%)だから、保水性も兼ね備えておる。
また、高pHのアルカリ資材でもあり、土壌pHの調整にも効果を発揮する。
燃焼過程で窒素分は消失するが、カリやリン酸、カルシウム、マグネシウムは含まれ、pHを上昇させる。一般的にはpH7~9とされるが、高温で長時間燃焼すると灰化が進み、もみ殻の粒形が崩れて高pHとなりpH10を超えることもあるんじゃ。

育苗に効果発揮
排水性も保水性も良く、無菌状態のくん炭は、苗の床土資材として最適。高pHを中和するには山土やピートモスに20~30%混ぜる。ただし、カリの成分が多いのでくん炭の割合が多くなると拮抗作用でマグネシウム欠乏を起こすこともありうるから注意が必要じゃ。

ネキリムシやアブラムシなどの害虫、ねずみ除けにも効果あり

  • ネキリムシ防ぐには野菜をポット苗で植える際に穴底にくん炭を2掴みくらい入れてやると良い
  • もみ殻くん炭を土に入れ耕耘するとナメクジ、ヨトウムシの被害がなくなる。野菜の株元に散布するとアオムシが来なくなる。また、ネズミも嫌がるのか被害が出なくなる。
  • 野菜の株間にくん炭を一握りずつ置くとアブラムシが出ない

「くん炭を入れると作物が病気に強くなる」は本当か?

くん炭がいいのはなぜか?

日本では古くからもみ殻をくん炭にして土壌改良材として有効利用してきた。土壌に施用することで、ミネラルの供給やpH調整ができるだけではなく、くん炭中の豊富な微細孔が土壌の排水性や通気性、保水性の改善といった土壌物理性を改善するということは先述したが、この微細孔はさらに、菌根菌や根圏微生物といった有用微生物のすみかとなり、作物の生産性を向上させると考えられておる。
では、病気に強くなるというのはどのようなメカニズムか?ということじゃが、どうやらくん炭を好む細菌がいて、病原菌を抑える抗菌物質をつくるようじゃ。

バチルス菌「IA株」が病原菌を抑える!?

バチルス菌はさまざまな抗菌物質を生産することが知られているが、苗立ち枯れ病を引き起こすカビ(リゾクトニア菌)の生長を抑制するか試験したところ増殖を抑制するとの結果が得られた。(近畿大学生物理工学部)
この結果からくん炭を使用することで、IA株の運動性が上がる。増殖が促進される。抗菌物質の生産が促される。ということが分かったわけじゃ。
ただしこれは、2018年時点の研究結果で土壌中で同様の効果があることはわかっていないが、農家が感じてきた「くん炭を施用すると植物が病気にかかりにくくなる」ということと密接に関係することは間違いないじゃろう。

くん炭を入手する

冒頭で書いたように、ホームセンターで手に入るが、他には農家の直売所や道の駅などでも販売していることもある。また、米農家が自作していることも多いので直接分けてもらうという手もある。

あとは、農家で暖房にもみ殻ボイラーを使用してハウスを加温している人もいたりする。もみ殻ボイラーは燃料のもみ殻を燃やして熱源にしている。燃やしたあとはくん炭となるわけじゃ。ただし、燻炭を製造するためのものではないので、灰に近かったり、逆に燃えきれず生に近いものがあったり、品質は劣るが土壌に入れるぶんには特に問題はない。

入手手段も色々ある。場合によっては無料で手に入るからこれも使わぬ手はないわけじゃ。
是非試してみて欲しい。

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