家庭菜園の土作りを考える「もみ殻の活用と土壌改良」

けん玉オヤジじゃ 。
もみ殻は日本で米作りが続く限り生み出される地域資源じゃ。
土作りにとっても、効果的な資材となるから使わずにいるのは実に勿体ない。
効果と使い方を覚えて土作りに活かしてみてはいかがかな?

もみ殻をお勧めしたい3つの理由

お勧めポイント3つじゃ。

  1. 軽い
    取扱いが楽、育苗培土に入れれば苗も軽くなって作業も楽。
  2. 安い
    経営面積が大きくなった稲作農家では、使い切れずもて余していることも多い。
  3. 形状がよい
    独特の舟形で土や堆肥に混ぜれば通気性、排水性が良くなる。その一方でいったん水を含むと乾きにくい。根っこにとっても居心地のよい空間となる。

もみ殻の効果は?

もみ殻を畑に撒いたとき、すき込んだ時にはこんな効果が期待できるぞい。

  1. 雑草の抑制 
    畝間などにもみ殻を敷き詰めることで雑草をある程度抑制することができる。撒く厚さが厚いほど効果は高い。
  2. 降雨時の泥跳ねを防ぐ
    泥は跳ねによる病原菌の付着を防いでくれる。
  3. 土壌の保湿
    土壌表面を覆うことで日陰となり水分の蒸発を防いでくれる。
  4. 土壌の地温上昇を防ぐ
    断熱材の役割を果たし過度の地温上昇を防いでくれる。
  5. 土壌物理性が改善させる
    土や堆肥に混ぜると、通気性、排水性が良くなる。カチコチの粘土質の土もポロポロの土に変わる。
  6. 長期間微生物のエサとなる
    有用な糸状菌がゆっくりと分解してくれる。
  7. ケイ酸が多い
    ケイ酸を多く含む身近な有機物はもみ殻だけ。発酵させたり、くん炭にすることで、作物に吸われやすい形になって、病気に強い作物をつくる

ケイ酸の効果⇒作物の表面構造、酵素活性、病虫害抵抗性、水分欠乏耐性、塩類過剰抵抗性、冷害抵抗性があげられる

農業ビジネスより

生もみ殻を入れると窒素飢餓にならないのか?

窒素飢餓は起きない

生のもみ殻を畑に入れる時には「窒素飢餓」が心配される。窒素飢餓はC/N比の高い有機物を土に入れると、その分解のために窒素が微生物に横取りされ、作物が窒素欠乏になる現象のことじゃ。

C/N比⇒ 有機物に含まれる炭素(C)含有率(%)と窒素(N)含有率(%)の比という

結論を言えば、生のもみ殻を土に沢山入れても、通常作物が窒素飢餓になることはない。
なぜならもみ殻は簡単には分解されないからじゃ。
難分解性のセルロースやリグニンを多く含んでいるから完全に分解されるまでには少なくとも2〜3年はかかる。つまり、もみ殻だけ入れても、作物が窒素を横取りされるほどには微生物は一気に増えないと言う事じゃ。
ただし、米ぬかや未熟堆肥などを混ぜた場合は別で、これらをエサに微生物が一気に増え、土の中でもみ殻も早く分解が進む。このような場合は窒素飢餓になる可能性がある。

※セルロース⇒ 細胞壁および植物繊維の主成分
 リグニン⇒ 細胞壁の主要成分の1つ

糸状菌がゆっくり分解する

一般的に有機物を分解する微生物は、C/N比40を境に、これ以上なら糸状菌(こうじ菌やキノコ菌等)が、これ以下ならバクテリア(放線菌や納豆菌などの細菌類)が優先的に働くと言われておる。
バクテリアは有機物を素早く分解し、一度に大量の窒素を必要とする。それに対し糸状菌はゆっくりと分解するという性質があり、一度に大量の窒素を必要としない。
もみ殻のC/N比は70~80なので、糸状菌がゆっくり分解することになる。
微生物の性質からみても窒素飢餓は起こりにくいというわけじゃ。

生もみ殻の施用法

生もみ殻を大量に畑に入れれば物理性は改善されるわけじゃが、上限としては1a当たり100㎏と考えておけばよいじゃろう。
圃場の土質やすき込み方にもよるが、生もみ殻は保水性が全くないので、大量に入れるともみ殻に水分が染み込むまでの間一時的に土が乾きやすくなるからじゃ。

このことからももみ殻を土にすき込む際は、表層から10㎝位までの浅いところを耕すとよい。
この部分に微生物多くおるからじゃ。

もみ殻の施用によって物理性は目に見えるくらい改善される。
もし水はけが悪いとか、土が硬いとかそんな状態であれば一度試してみると良いと思うぞ。

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