けん玉オヤジじゃ。
前回はリン酸の植物体内での主な働きを詳しく学んだが、今回はカリウムについて学んでいくぞい。

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カリウムとは何か?

カリウムは作物の組織体を構成する要素ではないが、多くの生理作用に関係しておる。

光合成を促進しデンプンの蓄積を増進、ショ糖の転流を促進する働きがある。根の発育に欠かせないため根肥(ねごえ)と呼ばれておるんじゃ。

細胞が拡大するには浸透圧の維持が重要で、カリウムはそれに関与していることから光合成産物を貯蔵する果実やサツマイモの肥大に大きく影響する。

カリウムは作物体内で移動しやすく、欠乏症は下位の古い葉に現れやすく、要求度の高まる生育後期にも現れやすいんじゃ。

トマトのカリウム欠乏


作物はその生育・収量に必要以上にカリウムを吸収する傾向があり、豆類以外の作物はカリウムを最も多く吸収する。
同じ塩基類のマグネシウム、カルシウムとカリウムは拮抗関係にあり、カリウムが多いとマグネシウム、カルシウムの吸収が抑制されてしまうぞい。

※ 塩基⇒酸と反応して塩(えん)を生ずることのできる化合物
  塩基類⇒ 土壌の塩基とはカルシウム、マグネシウム、カリウムを意味している。 これらを総称して塩基類と言う。

カリウムと作物生育との関係

①カリウムの必要量はさほど多くない

一般に果菜類、イモ類、豆類はカリウムの要求度が高く、葉菜類は要求度が低い。
カリウムは贅沢吸収をすると言われておって、作物が必要とする量以上に吸収されているんじゃ。

多くの作物では交換性カリウムは20~50mg/100g程度あれば良いとされておる。
サツマイモのようにカリウムを多く必要とする作物でも品質を重視した場合さほど必要ではなく、土壌中の交換性カリウムは50mg/100g 程度あれば良いとされておるんじゃ。

※交換性カリウム⇒根から吸収されやすい形態のカリウム。

②カリウム過剰で病害の発生を促す恐れあり

カリウムはリグニン等の繊維質を増加させ作物の病害抵抗性を増すとされているが、過剰にあると病気の発生を招くことがある。例えば、ブロッコリーはカリウムが過剰になるとべと病に罹りやすくなることが知られておる。

③カリウム過剰で品質、食味が低下する作物がある

カリウムが過剰であるとミカン、モモなどの糖度が低下するとともに、ミカンでは酸味が増すため食味が低下することが知られておる。

カリウムの施肥改善

交換性カリウムを低減する方法としては、カリウムの施用量を減らすこと、クリーニングクロップ栽培などが考えられるぞい。

肥料の3要素についてはひとまず今回で終わりじゃ。
次回はカリウムと同じ塩基類である、マグネシウムと、カルシウムについてじゃ。

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