けん玉オヤジじゃ。
農薬を使わない野菜は虫食いがあって当然。
それは本当じゃろうか?
農薬を使わないで野菜を栽培する名人級の人達の野菜は虫食いがほとんどない。
その理由について記していこうかの。

弱っている野菜が虫に食われる

「虫食いがある野菜は安全。」「きれいな野菜は農薬を使っているから危険」
そんな先入観はないかの?
これはちょっと事実とは違う表現じゃ。
なぜなら、害虫は本当に健康に育っている野菜は好まない。
逆にどこか悪かったり弱っている野菜を食べるんじゃ。

健康に育った野菜には虫がやって来ない理由

健康に育った野菜というのは、1つ1つの細胞が強い。
さらに害虫や病原菌などの攻撃から身を守るために、
害虫が嫌がったり、病原菌の感染が防げるような
様々なファイトケミカルが作り出されるんじゃ。

※ファイトケミカル:植物が作る天然の防御物質。近年抗酸化作用が注目され、「第7の栄養素」
 として人間の健康維持にも欠かせないといわれている。

つまり野菜が健康に育っていれば、
ファイトケミカルを多く作り出すだけの生命力があるということじゃな。

虫に食べられてしまう野菜とは

逆に不健康であったり、理由があって弱っている野菜は細胞も軟弱で抵抗力もない。
ファイトケミカルもあまり作り出されない状況じゃな。
虫たちはわざわざ弱った野菜を見つけては食べ、
分解して土に戻そうとしてくれているんじゃ。

畑の虫や菌は死んだ生命体を食べて土に還す「分解者」の役割を果たしておる。
そう考えると、虫や菌が健康な野菜よりも、
死に近い不健康な野菜の方を好む理由が見えてくるのぉ。

野菜の健康状態は虫が知っている

野菜を食べる虫は、とても優れた鑑定眼を持っておる。
畑で元気のない野菜があればすぐに現れて分解を開始する。
虫の集まる原因を考えることで、
その野菜や畑がどんな状態にあるか知ることができるんじゃ。

目印の一つはアンモニア臭じゃ。
土に未熟な有機物が含まれ、それがアンモニア臭を発するほど腐敗していると、
根は傷み、地上部も弱ってくる。
抵抗力も弱い為に虫に食べられて(分解されて)しまうわけじゃ。

明暗を分けるのは土

分解者の虫たちは、食べにくい=分解しにくい野菜が大の苦手じゃ
土に根がしっかり伸びていれば、野菜はバランスよく養分を吸収し、健全に育つ。
細胞1つ1つのの組織がしっかりしているから、
多少のキズを負っても周囲に広がることがない。
生育にも余裕があるから、虫たちが嫌がる忌避物質や食べられても消化困難な抗酸化成分、
つまりファイトケミカルをたくさんつくることもできるわけじゃ。

ポイントはどの野菜でも同様。
それは健康な野菜を作ること。
つまりは健康な土を作ること
じゃ。

では健康な土作りはとはなんじゃろ?
それは菌(分解者)の活躍を利用することじゃ。

畑は発酵型へ

畑には堆肥やもみ殻など様々な有機物を施すわけじゃが、
その一番の目的というのは、土の中の菌(微生物)にエサを与えること。
多様な菌が互いに協力しながら有機物をきれいに分解できるようになれば、
畑の土はバランスよく育つのじゃ。

このような菌の働きは「発酵型」と呼ぶことができる。
これに対して、特定の悪い菌が増殖し、分解が不完全な状態が「腐敗型」じゃ。
腐敗した土が、虫を呼ぶことはさっき説明した通り。
間違っても生ごみなどの生の有機物を大量にいれたり、
発酵していない強い臭いのする未熟な堆肥などを入れてはいかんぞ。

菌にやさしい土作りをする

畑に大量の有機物を入れると人間でいうところの「食べ過ぎ」状態になり、
急激に菌が増えバランスが崩れたり、十分に分解できず腐敗したりするんじゃ。

それと気を付けるのは温度。
低温下では菌の活動は鈍り、未分解の有機物がいつまでも残りやすくなる。
逆に高温過ぎても、分解が進みすぎたり腐敗したりする。
人間も過ごしやすいような20℃~30℃前後のほどよい暖かさがよいの。

あとは十分に発酵した堆肥(臭くない)を畑に施すと、
善玉菌が増えて土の状態が良くなるぞい。

逆に化学肥料や化学農薬ばかりに頼っていると、
土の中の菌の種類が偏って、病害虫が発生しやすくなるから注意が必要じゃ。

土を耕すのは糸状菌

糸状菌がふえるには空気(酸素)が必要じゃ。
空気に触れやすい畝の上から糸状菌がふえ、
菌糸をしだいに下に伸ばしていく。
菌糸は粘着性のあるのりのような物質で土の粒子をくっつけるから、
土は団粒化し、ふかふかになっていく。
すると、団粒と団粒の間に空気の通り道ができるから、
糸状菌はさらに土の深くまで伸びていける。
こうして、菌自身の働きで畑をまるごとふかふかの発酵型の土に変えていくんじゃ。

完熟堆肥を施して土作りすることもできるが、
それよりも、草など植物性のものを土に混ぜてマルチで覆い、
土ごと発酵させると、完熟堆肥(動物性)よりもはるかに多い菌が土の中で増えていくぞい。

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まとめ

大事なことはやはり土の中の微生物をバランスよく増やせるかどうかじゃ。
理屈をしっかり理解して、今回書いたことを参考に畑を作ってもらえると嬉しいのぉ

良い土を作ることが、健康な野菜を作る。
これは間違いないことじゃな。
健康な野菜を食べて健康な毎日を過ごしたいものじゃ。

この記事は「やさい畑2019年秋号」を参考に書いた。
詳しい土作りの方法も記されておるから興味があったら見てみると良いぞ。

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